
建設材料、粉体類の物性調査ならびに建設材料、コンクリート、土壌、改良土、水などの化学分析により劣化原因調査、配合推定など現象の解明のための調査・試験業務を実施します。
JIS R 5201、JIS R 5203、JCASに従った次の試験を実施します。
密度、粉末度、凝結、安定性、強さ試験、水和熱測定、45μmふるい残分
JIS A 6201、6202などに従い、密度、粉末度、フロー値比、活性度指数、圧縮強さなどの試験を実施します。
JIS、JASS、ASTM、BS等の規格に従った試験を実施します。
密度、吸水率、微粒分量、単位容積質量および実積率、有機不純物、粘土塊量、安定性、密度1.95g/cm3の液体に浮く粒子、塩化物量、軟石量、すりへり減量、破砕値、砕石混入率、扁平率、粒形判定実積率、岩石圧縮強度、岩石クリープ試験、岩石ヤング率試験
JIS A 1145(化学法)やJIS A 1146(モルタルバー法)により、アルカリシリカ反応性を調べます。
JIS、JCASに従った次の分析を実施します。
強熱減量(ig.loss)、不溶残分(insol.)、二酸化けい素(SiO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化第二鉄(Fe2O3)、酸化カルシウム(CaO)、酸化マグネシウム(MgO)、三酸化硫黄(SO3)、酸化ナトリウム(Na2O)酸化カリウム(K2O)、二酸化チタン(TiO2)、五酸化リン(P2O5)、一酸化マンガン(MnO)、硫化物硫黄(S)、塩素(Cl)、遊離酸化カルシウム(フリーライム)
水溶性六価クロム(Cr6+)、全クロム(Cr)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、ひ素(As)、カドミウム(Cd)、水銀(Hg)、鉛(Pb)、ふっ素(F)
セメント協会 コンクリート専門委員会報告F-18「硬化コンクリートの配合推定に関する共同試験報告」の方法により、コンクリートを粉砕した試料の主成分を分析することによりコンクリート中のセメント量、骨材量、水量など配合の推定を行います。
改良土コアや改良土塊を分析することにより、固化材の添加量の推定を実施します。なお、使用した固化材や現地土の分析を同時に実施すると精度が向上します。
アルカリ骨材反応により生ずるアルカリシリカゲルは肉眼ではコンクリートのエフロレッセンスと区別しがたいため、化学分析により判定する必要があります。結果報告例を示します。
JCI-SC4、JCI-SC5、JIS A 1154等の試験方法により、コンクリート中の塩分量(可溶性塩分量または全塩分量)を分析し、鉄筋腐食の可能性を検討します。
測定は、採取コアやはつり調査時のコンクリート片あるいはドリル粉により行います。コアを用いた深さ別の全塩分量の測定例を示します。
コンクリート中のアルカリ量を測定し、アルカリ骨材反応の可能性を検討します。測定は、試料から温水抽出法により抽出した溶液を原子吸光分析法で分析することによって行います。
主に固体試料中の結晶質成分について少量の試料で定性分析が可能です。例えば、骨材中のアルカリ骨材反応を引き起こすような有害鉱物の有無、コンクリート構造物のポップアウトの原因となりうるフリーライムの有無、セメントの水和物の同定その他様々な結晶質成分の同定が迅速に行えます。
また、化学分析と合わせて実施することにより一層解析精度が向上します。
電子顕微鏡を用いてコンクリートなどの微細組織における水和生成物等を観察し、コンクリート構造物の劣化原因の推定などに用います。また、骨材表面の析出物がアルカリシリカゲルであるかどうかを判断することもできます。
固体試料の表面分析を行います。電子線プローブマイクロアナライザでは、固体試料表面の元素濃度を測定することが可能です。作成された濃度マップから容易に観察面における元素ごとの偏在がわかります。
採取したコアに含まれる粗骨材を処理し、偏光顕微鏡で観察することにより、鉱物の種類を判定し、アルカリ骨材反応を引き起こす有害鉱物の存在の有無を調べます。
一定速度の昇温降温過程において、試料と基準物質との温度差や重量変化を、時間または温度に対して記憶します。例えば、炭酸化物の定量を行うことによって、中性化状況を判定できます。
示差走査熱分析(DSC)、ガスクロマトグラフ質量分析(GC-MS)、 イオンクロマトグラフ(IC)、ICP、蛍光X線